図案の部分を白く抜きたい時(型染め)に、糊を置いて染め液につけても色が入らないようにします。
その糊を防染糊と言います。
今日は、台所にあるもので作ってみました。
小麦粉に塩と水を加えパンを作る要領で練り、餅状にします。パンの時よりちょっと水分が多かったと思います。
すこし寝かしたあと水の中で揉み洗いすると、小麦粉のグルテンが手元に残り、デンプンが沈殿します。
沈澱した粉状のデンプンが糊になります。沈殿糊、生麩糊などと言います。
ちなみに残ったグルテンはお麩の原料なので、蒸せば生麩(もち麩)、それを揚げれば揚げ麩、煮てから乾かせば乾燥麩です。
沈殿したデンプンに水を加え、加熱します。
今回は、ふすまも入れました。ふすまは糊を厚く、洗いやすくします。
焦げてしまうのが心配だったので湯煎しました。
撹拌しながら熱していると粘度が出てきます。
ちょうど良いところで火から離し、冷ましてから使います。
具合をみてみます。糊置きしたところ。
ちなみに、図案は毛並文様です。
今回は加温の必要がない藍染です。
右から1〜4回染めのグラデーションです。
途中から糊が落ち始めてしまいました。
ふすまが大きく、量も多かったかなと思います。
制作に使うにはもう少し試行錯誤が必要です。