Profile

吉田信子/染織家

奄美大島や宮城県、岩手県の「自家用布を作る技術」を調査・探求しながら「布」の制作をしている。これまで絹が専門領域であったが、近年は葛や苧麻などの植物繊維の技術研究をすすめている。テキスタイルデザインや日用品の制作販売、教室やワークショップを行ないつつ、大学などの研究機関と連携した技術開発や試作運用、布にまつわる寄稿を行なっている。 奄美大島にある「本場奄美大島紬専門学院」卒業後、「花ろまん染織工房」にて織と草木染めの技術を習得し、仙台にて結工房を設立(1996年)。丸森町にて繭から糸を作る技術を習い(2004年)、自身でも糸つくりをはじめた。これまで「奥州座繰り」「繭綿手つむぎ糸」などの古い技術の再認識や技術探求、草木染めの技術を応用した顔料製造技術の開発などを行なう。